世界中で注目集まる仮想通貨
「仮想通貨ってそもそも何?」
「どうやって始めたらいいの?」
と疑問をお持ちのあなた。最近ネットやニュースで耳にする機会が増えた仮想通貨ですが、とはいえ「仮想通貨」と聞いても結局何のことかわかりにくいかと思います。
仮想通貨はここ最近、海外だけでなく日本国内でも関心が高まっているので、せっかくご興味をお持ちなら隅々まで理解を広げたほうが得ですよね。そこで今回は、実際に仮想通貨初心者の方から多くご質問いただく内容を基に、4つの項目に分けて仮想通貨について紹介してきます!
これさえ読めば仮想通貨の概要だけでなく、特徴や始め方、専門用語などをわかりやすく解説していますので一つ一つ見ていきましょう!
ますは仮想通貨の定義からご説明します!
目次
仮想通貨ってそもそも何?
仮想通貨はインターネット上で発行・取引される「お金」のことを言い、暗号化技術というものが使われていることから「暗号通貨」や「バーチャルマネー」と呼ばれたりもします。
私たちが日ごろ使っているお金との一番わかりやすい違いは、実際に目で見たり触れたりすることができない点です。
つまり、仮想通貨は「実体のない仮想のお金」ではありますが、その役割・価値はお金と同様です。
また、「円」や「ドル」など特定の国・地域でのみで利用できるお金と違って「全世界で共通の価値を持つ通貨」という点も特徴のひとつとなっており、実際に仮想通貨は世界のいたるところで投資や決済手段、海外送金、寄付、融資などの手段として使われています。
次の項目ではそんな仮想通貨をより詳しく理解するために、普通のお金(=法定通貨)や電子マネーとの違いから、特徴と性質を見ていきましょう!
仮想通貨の特徴は?
上述したものに加え、仮想通貨と法定通貨のとの大きな違いは次の2つです。
国や中央銀行などに管理されない通貨
法定通貨の場合「円」なら日本銀行が、「ユーロ」なら欧州中央銀行が、という様に、各国の中央銀行が貨幣を管理・発行しています。
お金の価値は事実上、国が全面的に保証しており発行量の増減も政府の金融政策によって決められています。
しかし仮想通貨にはこうした政府や中央銀行などの管理主体が存在しません。
つまり仮想通貨の価値は政府の財政状況に関係なく、「欲しい!」という人々の需要と供給で決められており、その発行量もコンピューターが管理しているのです。
そのためたとえば突然日本が深刻な財政危機に陥り、預金凍結や「円」が無価値同様になるなんてことがあっても、「世界で共通した価値を持つ仮想通貨」がその価値を紛失するといったリスクがないのです。
今のところ「円」は世界的に信頼の高いお金になるのでピンと来ないかもしれませんが、実際に財政難に苦しむ諸外国では仮想通貨は法定通貨よりむしろ信用と有用性の高い資産として扱われているのです。
外貨両替が不要!海外送金も格安で飛躍的に早く実現
上に書いたように仮想通貨は国や政府に管理されていので、日々変動する為替レートとは無縁です。
そのため仮想通貨を使えば、たとえば海外旅行の際にわざわざレートを気にしながら日本の「円」を旅先の外貨に両替するプロセスが必要ありません。世界中のどこにいても同額でそっくりそのまま「お金」が利用できるのは大変便利ですね!
さらに!より大きなメリットとしては、仮想通貨の登場により海外送金も飛躍的に安く早く行えるようになりました。
円やドルといった法定通貨で海外送金を行う場合、送金・受金元の銀行間での両替や複雑な手続き、高額な手数料の支払いに加え、完了まで1週間前後の時間がかかります。
しかしこれが仮想通貨になると、インターネット上での取引になるので、面倒な手間を省きながら格安の手数料で、しかも数分~数十分という速さで実行されるのです!
当然と言えば当然ですが、仮想通貨のこうした革新的な特性は三菱東京UFJ銀行やメリルリンチ、Googleなど国内外の金融機関・大手企業からとても注目されており、すでに新技術として迎え入れられています。
次の項目ではそんな仮想通貨を支える画期的な仕組み、その名も「ブロックチェーン」について見ていきましょう!
仮想通貨支えるブロックチェーン技術
仮想通貨を語る上で、欠くことの出来ないのがその根幹にある「ブロックチェーン技術」です。
ブロックチェーン技術というのは、サトシ・ナカモトという謎の開発者が2009年に発表した「論文」を基に作られたシステムです。
その技術はこれまで次々と応用されて、色々な種類の仮想通貨開発とか金融取引・決済の新システム導入など幅広い用途に繋がってきました。
「結局ブロックチェーンって何がすごいの?」と疑問を持っているあなたのために、もう少し詳しく見ていきましょう!
たくさんの人に「証人」になってもらうシステム
ブロックチェーンとは簡単に言えば、インターネット上で行われた取引記録を複数の人々と共有できるネットワークシステム(=分散型ネットワークシステム)です。
たとえば自分と取引相手の間で何かしらの売買をしようとしているとします。両者は取引が公正な内容で行われたか、その基準を判断したり取引記録を残したりするために第3者の仲介役として銀行を通しました。
この場合、契約内容のすべては仲介役である銀行の判断に全面的にゆだねられます。言いかえれば銀行が「これは有効で公正な取引だった」と言えば、そうなるということです。
しかしこの分散型ネットワークはそうした特定の第3者機関(仲介役)ではなく、たくさんのユーザーに「証人」(監視役)になってもらうことで取引の信頼と安全を保つものです。
インターネット上で行われた全ての取引記録を、特定のコンピューターひとつだけではなく複数のコンピューターに分散して保存し、みんなが一目で取引記録を把握できるようにしたのです。
そのため、たとえば虚偽の申告やハッキングなどによるデータ改ざんなどがあった場合でも即座にばれ、当然その取引も拒否されます。
ブロックチェーンの登場により、私たちを取り囲む全ての取引は特定の機関や一部特権階級に把握・支配されることなく、世界中の誰とでも自由に行うことができるようになったのです!
ここがすごい!ブロックチェーン
ブロックチェーンの技術は、今や仮想通貨の世界にとどまらず広く応用され始めています。
不動産、証券取引、株式投資、貿易などがブロックチェーン技術に支えられると、こうした取引・契約・管理を安全で正確に、そして半永久的にネット上に保管されます。
そうなると原理上、弁護士や銀行、ブローカー、証券取引所など、あらゆる仲介業者の存在が不要となり当然それに伴う手数料や手間も省かれることになります!
ブロックチェーンの技術は金融業界だけではなく、今後、政界での選挙システムや医療データの管理などいっそう私たちの生活の身近なところに普及していくと言われています!
さて、ブロックチェーン技術について大まかにご理解いただけましたでしょうか?
それではここで本題の仮想通貨の定義に戻って。次ではよくご質問いただく仮想通貨と電子マネーとの違いについて解説したいと思います!
電子マネーとどう違うの?
仮想通貨は「実体のないお金」なので電子マネーと間違えられやすいのですが、これら2つは明確に違います。
まずSuicaやデビットカードなどの電子マネーは、現金を持ち歩かずとも効率的に支払いができるシステムですね。
電子マネーを利用する場合は、カード発行元企業の規定にそって事前に入金(チャージ)しておくことが必要です。さらに日本なら「円」、アメリカなら「ドル」など、利用範囲や通貨単位も特定の国に限定されていますね。
その性質から電子マネーは、「お金そのもの」というよりは、「お金をストックしておける便利な財布」といったニュアンスの方が正確です。
一方インターネット上で決済・取引ができる仮想通貨は、仮想とはいえそれ自体で独立した「お金」です。たとえばビットコインなら「BTC」など、「ドル」や「ユーロ」と同じように個々の通貨単位がありますし、その価値も絶えず変動しています。
また仮想通貨を使えば、個人間でのお金のやり取りや第3者への送金なども出来ます。つまり普通のお金と同様の役割を担っているのです。
電子マネーのように単なる現金の対価としての立場・役割とは根本から違いますね。
それでは次に数ある仮想通貨の種類の中から、これだけは把握しておきたいいくつかの銘柄を見ていきます!
どんな種類があるの?
仮想通貨の種類は現在、なんと1000種類を超えると言われています。
それだけ聞くとちょっと気が遠くなりますが、実際に世間で流通しているものは500種類ぐらいに限られています。それでも多いですね。(笑)
ここではまず仮想通貨投資の入り口として、個人的に知っておいて損はないと思うメジャーな銘柄についていくつかご紹介していきたいと思います!
暗号通貨の王様ビットコイン
仮想通貨を知るうえで絶対に押さえておきたい銘柄は、やはり「ビットコイン」です!
「仮想通貨」という言葉より先に「ビットコイン」という単語をどこかで聞いて興味を持ったという方も多いのではないでしょうか?何にせよそれぐらい有名な通貨なのです!
ビットコインは2009年に初めて流通したのですが、当初は1BTCにわずか1円の価値もありませんでした。それが2017年8月8日現在では、何と1BTC=48万円にまで高騰しました。単純計算で当初1000円弱のビットコインを買っていたとすれば、7年後に3億8000万になって返ってくるということだから驚きです!
さらにビットコインは実生活の中でも、ものすごい速さで普及しています。すでにビックカメラなど国内外の実店舗で商品購入時の決済手段として採用されているほか、今年はそうした採用店舗が格段に増えていくと言われています。
一方、ビットコインは開発当初からあらかじめ通貨の「発行上限」が2,100万枚と決められています。そのため人々の需要や金融状況に関わらず、この先ビットコインが新たに作られるということはありません。
つまりそれだけ希少性が高い通貨なのです!
こうした特性から多くの専門家がビットコインは今後も長期的に価格が高騰していくと指摘しており、2018年にはなんと1BTCが現在の約2倍弱となる60万円に達するとの声も出ているのです!
いま注目のアルトコイン
さて次にビットコインに続いて人気のある有名なアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)をいくつか見ていきましょう!
ここでは個人的におすすめする4つのコインの特徴を一目で比べられるように、表にして簡潔にご紹介します!
アルトコインの種類 | 通貨単位 | 発行上限 | 特徴 |
---|---|---|---|
イーサリアム | ETH | 未定(7,200万枚) | ・時価総額2位 ・発行から70倍高騰 ・スマートコントラクト搭載 |
リップル | XRP | 1,000億枚 | ・送金スピードが魅力 ・大手の銀行が出資 |
ライトコイン | LTC | 8,400万枚 | ・第2のビットコイン ・実用性が高い ・Segwit実装 |
NEM | XEM | 89億9,999万9,999枚 | ・日本人が開発 ・セキュリティが高い ・企業、個人向け仮想通貨 |
それぞれのコインにはこの他にもたくさんの特徴があるのですが、ここでは顕著なものだけを挙げました。
これらの通貨は基本的に時価総額ランキングで常に上位に入っている銘柄で、ビットコインだけでなく資産を分散して他のコインにも投資しておきたいという方におすすめです。
次ではこうした仮想通貨をどこでどのように手に入れればいいか、その具体的な方法を見ていきましょう!
バーチャルマネー投資の始め方とは?
仮想通貨を手に入れる方法はいくつかあるのですが、「取引所」と呼ばれる仮想通貨を扱う会社から購入するのが一般的です。
仮想通貨の「取引所」を知ろう
仮想通貨の取引所とは言ってしまえば、通貨を買いたい人と売りたい人を引き合わせる仲介業者です。
たとえばビットコインを買いたいとして、それを売りたいと思っている人を個人で探すのは骨が折れますよね。取引所では手数料をもらう代わりに、そうした売り手と買い手を繋げトレード(売買)をスムーズに行える手助けしてくれます。
取引所は国内外にたくさんあるのですが、ビギナーの方であれば何かあったときに対応できるよう日本語が使える国内取引所をおすすめします。慣れてくれば、海外の取引所を利用するのも良いと思います!
しかし、ひとえに取引所と言っても、それぞれ手数料や取扱い通貨の種類、取引画面の見やすさ、専用アプリの有無、提供しているサービスなど特色が様々です。
ただし購入方法の流れはどこの取引所も基本的に一緒でシンプルなのでご安心ください。
次でその具体的な手順を見ていきましょう!
購入までの手順
取引所を利用した仮想通貨購入のステップは、たったの2ステップになります!
1. 取引所で口座を開設
2. 銘柄を選んで入金・購入
簡単ですね! ここでは上記の手順を、筆者がみなさまにおすすめする取引所「コインチェック」を例に説明していきます。
ちなみにコインチェックは国内大手取引所でビットコインやイーサリアムなどメジャーな銘柄を取扱っている上に、画面が圧倒的に見やすいことでビギナーに人気です。
それでは手順です!
1. まずコインチェックのページから、アカウント作成を行います。
Facebookでもメールアドレスでも登録できますが、情報漏れを防ぐためにメールアドレスの使用をおすすめします。
この際、わかりにくい複雑なパスワードを設定することも大切です!
メールアドレスの登録が終わると、コインチェックから入力したアドレスにメールが届きます。その本文に添付されているURLをクリックしてアカウント作成が完了します。
その後、指定された項目にそって本人確認を行い登録終了です。
これで事前準備は整いました。いよいよコイン購入です!
2. コイン銘柄を選んで入金します。
ここでも方法は簡単で、コインチェックのページで買いたい種類を選び数量を選択。その後「購入する」ボタンを押すだけです。
いかがでしょうか?あっという間に終わりますね。
ちなみにコインチェックへの入金方法には「銀行振込」と「コンビニ支払い」の2つがあります。しかしわざわざ入金するのが面倒だなと思う方は、ビットコインのみ「クレジットカードでの引き落とし」が可能です。
そのためビットコインを購入後、それを使って他の通貨と交換すれば手間が省けますね。そしてコインチェックには専用アプリもあり、365日いつでもどこでも手軽にチャートをチェックしたり購入・売却したりすることができます。
今回はコインチェックで解説しましたが、その他にもビットフライヤーやザイフなど取引所はたくさんあります。ひとつに絞って購入しても良いですし、手数料などを見ながら銘柄によって使い分けるのも手だと思います。
さて、仮想通貨の世界にご興味を持っていただけたでしょうか?
仮想通貨を取り巻く状況は日々ものすごいスピードで変化しており、このページではあくまで基礎的な事柄だけを解説しました。
これからますます台頭してくるであろう仮想通貨を、今後より深く掘り下げるための入り口としてぜひ参考にしていただければと思います!